本来は24回目だった展示会は、現代クラフトギャラリー、現代画廊２つの会場で開催するはずでしたが、新型コロナウイルスの感染リスクが高まるにつれ、とても開催できる場合で無いと判断しましたので中止致しました。

私も今年4月末で51歳を迎えます。

大学院時代には、当時研究していた“変わり塗り”の技法を駆使した漆絵をいつか制作したいと思っていました。実はこれまでにも何度か描こうとしたことはありますが、なかなか上手く表現できずにやめていました。

また、昨年春から府立の美術高校に通う息子がおりまして、

彼が芸術の分野で学んでいく姿や、部活でも絵画部に所属して抽象画に興味を持ち遅くまで学校で制作に励み高校の展示会に出品する様子を目にし、私も昔を思い出すところがありました。

その彼に、今回の現代画廊で父と共に油彩画を展示してみるかと誘ってみたところ彼も参加してみたいということでしたので、今年の冬休みに息子と二人でパネルを大小20枚ほど作り上げ、半分ずつ分け合ってそれぞれ制作していました。ちょうど高校の方も休校となりましてその分といっては何ですが制作も捗っているようでした。私も彼の姿を目にするにつれ自然と漆絵に向き合えて、器等で研究してきた独自の技法を自分の心象風景に表現できるよう、制作する楽しさを改めて実感出来た時間かと思います。

　残念ながらそんな息子との2人展は無くなりましたが、息子も今よりもっと経験を積んだ上で皆様にお目に掛けることの出来る表現を身につけ、あらためてお披露目する機会を待つことと致します。

次回金沢エムザ百貨店美術画廊の展示会も開催に関しては不安定なところはありますが、

漆絵パネルと漆器を展示予定です。時間もたくさん取れますので、充実した作品になるように頑張りたいと思います。